レザーのカシミヤ「ディアスキン(鹿)」高級革
今回は、レザーグローブを作るために、ディアスキン(鹿革)のお店に訪問しました!
この革は0.3mmから何mmまであるんですか?
ここにあるのは4mmになりますね。
4mmでも作られるそうですが
触った感じが分厚くて結構ゴツイです。
僕が考えてるのが2mm~4mmの間になります。
お腹の部分は全ての革が薄くなるので
背通りと言って背中のところの厚みで決めていきます。
1.5mmでも結構分厚く、他に3mm、4~5mmがあります。
4~5mmは堅いところもあり大判で厚みがあるほど
大きい鹿になるので傷が多くあったりします。
ですが、傷を風合いとして活かされるので
ワイルドな感じを出されたい方はあえてそちらを選ぶそうです。
こちらはアリニン仕上げというちょっと薄化粧した革になります。
表面に加工してるってことですか?
はい。ちょっと加工してます。
塗料を使用して染色し革を仕上げる手法
こちらは素上げと言いカラーだけ入れて化粧はしていません。
化粧してるとはどういうことですか?
表面の色が均一になるような仕上げ加工になります。
普通のナチュラルの革だと持ってる油分によって染まり具合がちょっと違う場合があるが
それを均一にすることはできます。
ただ、風合いは失われてしまいます。
合成樹脂の仕上げ剤を含む塗料液で革を仕上げる方法
半頭になると思うんですが200DS(デシ)ぐらいですか?
いえ、鹿革の場合一頭分になります。
標準が120DSで大きくなると150DSになるそうです。
革の面積の単位。10cm×10cmの正方形を「1デシ」と呼ぶ
カラーはどんな色がありますか?
オーダーで染めることができます。
クロームクラストとヌメナチュラルは鞣仕上がりです。
ヌメナチュラルはタンニンでそれ以外はクロームです。
白(右の上から2番目)は純白なめしと言って純白の特別な鞣し方でクロームではありません。
クロームの質感は“革”って感じではなくて
ちょっとスエードっぽい質感です。
「クロム」か「植物(タンニン)」の
2種類の加工があります。
クロムでやると絶対『クロームクラスト』になり
植物でやると『ヌメナチュラル』になります。
クロムから赤にしたり黒にしたり茶色にしていきます。
塩基性硫酸クロムという化学物質をなめし剤に使用する方法
植物の樹皮などから抽出した渋(タンニン)をなめし剤として使う方法
これは鹿革だけでできたお財布で
ずっと触ってたくなるような質感でとても上品です。
海外からの輸入や鞣しも自社で行われています。
藤岡勇吉本店という鹿革専門のタンナーがあり
そちらで染色も全ての工程を自社でできるのでコストを下げられます。
革本来の状態で渡すのか
大体平均の厚みにした状態で渡すのか選べます。
僕は漉いてもらった状態を選びます。
天然のものなので
お腹の部分は柔らかいとか背中は堅いなどあるが
ある程度は均等になります。
革の裏面を削って薄くする加工のこと
みなさんグローブとかで1.3mmぐらいですか?
0.3mmでも作られますね。
そうなんですね。
ありがとうございました。