すごい革を仕入れに行きました
姫路黒桟革という
甲冑や剣道防具胴胸の素材で使われている革があります。
みなさんも見たことあると思いますよ~
アップの様子がこちら
⇩ ⇩ ⇩
ボコボコしてる部分
これは普通の革に漆を塗ってコーティングしています。
漆も国内の漆を使って
原皮と言われる牛の皮に関しても
国内の牛革を使って姫路で鞣しています。
原料・鞣し・漆
すべて国内
漆のアレルギーがある方もいらっしゃると思いますが
漆は湿度によって硬化します。
なので
固まってしまうと誰が触っても
アレルギーにはならないそうなので
そのへんは安心して使えるかなと思います!
頭の部分の革にテカリがあるのがわかりますか?
これは漆を使ったコーティングになります。
なので
強度があったり劣化しにくいので
甲冑に使われてました。
この黒残革を
あの有名なブランドが採用しました。
それは
グランドセイコー
引用:グランドセイコー
世界限定20本の
グランドセイコーの時計
一本お値段4950万円に
黒残革が使われています。
この革を作れるのがこの会社さんだけなので
この会社さんがなくなってしまうと
黒残革という革がなくなってしまいます。
先代より甲冑や剣道防具胴胸の素材を作っていて
それを家業として受け継いでいます。
色は手前のパープルだったり
奥の渋い赤などもあります。
生きてる動物なので
傷があったり
場所によってシボ(ボコボコしたもの)の大きさが違います。
おなか回りはシボが大きいが
背中はシボが小さいなど
漆の加工をすることによって
シボがコーティングで宝石みたいにキラキラ光るんです。
それを牛革でやってるのは
日本でも世界でもここだけです!
世界で賞も受賞されています。
この黒残革を使って何をするのか?
僕が考えてるのは2つあって
『小物』と『洋服』
で考えています。
洋服に関しては全面は使わないで
肩だけに使うとかですね。
例えばスウェードジャケットだったら
肩の部分だけに使うなど
そういう使い方をして
他はヌバックのレザーを使うなど
革の表情を変えたりしても面白いかなと思ってます。
それ以外に
以前から言っていた高級ボディーバックの
一つのパターンとして取り入れても面白いなと思っていて
今は戦いはないので武具を戦闘バックとして
日本人の侍魂を引き継いでそれをバックとして継承していくと
何事にもあきらめない武士の精神をもって
前に進んでほしいなということで
そういうのを作ってみようかなと思っております。
なので
ボディバックは全部を黒残革にするのではなく
ブラック黒残革は使うけど
他のブラックでも
黒残革バージョンと
違う革バージョンとかも
作っていこうかなと考えています。
他にも
インディゴ染めがあるんですよ!
インディゴに関しては
ちょっとややこしいんですが
合成インディゴではなくて
本物の植物の藍から染めてて手染めしています。
なので
すごい手間がかかってて
とても貴重なんです!
その代わり色ムラがあって
場所によって色が均一に入っていないんです。
理由としては
「手染めだから」
機械で染めてるわけではないので、、、
機械だと
洗濯機みたいなドラム缶に入れたら均等に染まるんですよ。
でも
手染めすることによって
色の所々の風合いが変わるのが良さで
そいうのを藍染と言い
インディゴとは言わないんです。
国内では
「インディゴ」と表記しないで
「藍染」という言い方ですが
海外だと「インディゴ」になります。
会社の方に
「漆は一回塗ったら完成なんですか?」
と聞いたら
「十何回塗ります」と、、、
1枚できるのに時間はかかるけど
昔からそのやり方で代々引き継いでるそうです。
早速1枚購入しました!
この革1枚買うだけでも
バルトロより高いです、、、
どこまで使えるかわからないですが
一応ボディバックの形は決まっていて
後はどの革にしようかなという感じなので
また楽しみにしていただけたらと思います!