伝統工芸「黒染め」について

以前
少しお話した新たな取り組み
「汚れてしまったTシャツやパーカーを
真っ黒にしてもう一回着ていきましょう!」
その黒染めをしていただく
京都紋付さんと
打ち合わせやお話をしてきました!

まず
どういうことをやっている会社なのか?

伝統産業から革新産業へ
着物の黒染めをやっている会社になります。
着物は汚れたら黒く染めて着るそうで
そういう習慣というのが昔からずっとあり
それを洋服に置きかえて
シャツ・パーカー・パンツ・Tシャツ・ブルゾンなどを
真っ黒に染めるというのを
やっています。
着物はシルクとかなのでちょっと素材は違うんですが
そのノウハウを利用して「コットン」「ウール」などを染めて
真っ黒にするサービスというのをやっています!

このドラムに黒い液体を入れて染めていきます。

簡単に黒に染まるような感じはするんですが
なかなか簡単には染まらなくて
一回黒を付けただけだと
洗濯ですぐ取れるので
それを取れないように固着といって
色を固定させるような温度というのがあったり
「光沢のある黒」と「光沢のない黒」だと
「光沢のない黒」のほうが黒く見えるので
マットに仕上げる加工を一番最後にしています。

元々
京都の黒紋付という伝統工芸なんですが
この伝統工芸自体が
現在は京都府内でも
3社ぐらいしかないそうです。
昔は200社とかあったみたいですが
今は3社しかなく
その3社が唯一黒染めをやっていて
洋服の黒染めをやっているのはココともう1社で
あと1社は着物しかやっていないそうです。
どんどん無くなってきてるので
この先
こういう伝統産業が増えるというのは考えづらく
でも京都紋付さんの会社は
洋服で転用できないか
洋服でやることで
お客さんが喜んでくれないかというのを考えています。

それぞれのアイテムに
個体の番号を付けています。
例えば僕のTシャツをお願いしたら
1025の番号を付けて黒く染めてくれます。
1025と書いてるやつは染まらないのか?
これはポリエステルなので染まらないので
このような番号を付けています。
なのでポリエステルの洋服も染まりません。
個体の番号がないと
全部真っ黒になるので
何がなんだかわからなくなってしまうんです。

引用:京都紋付
最初は黄色いTシャツや赤いTシャツだったけど
染めたら黒くなってわからなくなるので
番号を振って管理しています。

桶に砂みたいな黒い染料が入っていますが
これは「反応染料」で
顔料ではなくて反応染料で
染めていくというのを説明していただきました。
「反応染料」 繊維と化学反応して染色する染料

着用していたら
黒パンが薄くなってきたとか
ロンTが薄くなってきたっていうのがあると思うんですが
Japan Made屋が出してる物は
糸までコットンを使ってるので全部黒く染まります。
他社の物もサービスは受けようと思っているんですが
ポリエステルの糸を使っていたら糸だけが染まらないので
ステッチだけが白く残ってしまいます。
基本的にJapan Made屋は100%コットン
紐からなにまでコットンでやっているので全部染まり
黒く染めることで長く使ってもらいたいなと思います。
株式会社京都紋付さんというところで
僕はパーカーや黒パンを黒く染めてもらおうと出したので
近々、出来上がってくる予定なので
それも楽しみにお待ちください!