『国産ダウンウェア専門』縫製工場がすんごぃ!?
今回は国産ダウンウェア専門のクラスターさんにお話を聞きました!
あまり見ることはないと思いますが
中央の山積みになっているのが「ダウンパック」です。
ダウンがパックになって入っています。
ペタペタの生地に見えるがこの中にダウンが入っていて
ダウンパックがずれないように下敷きを引いて動かないようにして入れていきます。
外にあるダウンの中にダウンパックというパックがあり
このパックの穴が開いている部分からダウンを入れていく充填作業をしてパックが仕上がります。
パックができたら表地と裏地を引っ付けて縫ったらダウンジャケットになります。
ダウンにも種類があり
ホワイトグースと普通のグースがあります。
グレーだけでも単品で見たら白く見えますね。
いや、白いんですよ。
たまに茶羽のような黒毛があるので
ホワイトっていう表現を使わないでグレーという表現になっています。
こっちは真っ白で
ワンちゃんの毛みたいですね。
ホワイトの中にも1個2個ぐらいは
茶羽が入ってくる可能性があるんですよ。
このダウンボールがすごく大きいんですよ。
本当ですね!
これがフィルパワーと言われるやつですよね?
ダウンボールの芯が強くて集まって反発力が強くなります。
小さいやつだとフィルパワーがどうしても嵩高反発力が少なくなるんです。
これがダウン専用の機械で「充填機」です。
掃除機みたいに吸って機械の中にダウンが入っていきます。
ダウンが舞っていて
湿気や水などで羽毛をバラしています。
ダウンを直接ダウンパックに入れる原始的なイメージだったんですけど
全然違うんですね。
重鎮機が無い時はそういうやり方で手で充填してました。
ポフポフ音が聞こえます。
ポケットの部分は羽毛が飛び出さないように仮縫いがしてあります。
下に計量機がありそこでグラムを測り
下の計量機の中に一回羽毛が入ってから出てくるというシステムになってます。
グラムをセットして羽毛が入りました。
これで充填オッケーです。
最初0gなのを確認してから入れていきます。
オーダーが13.6gでピッタリ入りました。
これを手で入れてる時代があるって考えたらめっちゃ大変ですね!
そうですね。大変ですよね。
高級な羽毛は詰まりやすく
ダウンボールの大きさも関係してくるそうです。
勢いで持っていかれそうですけど
手で持ってても大丈夫なんですね!
しっかり持ってないと持ってかれますよ。
ダウンでも2層構造、3層、4層などがあります。
2層構造は表地と裏地が同じになっていて中のダウンパックを同じ生地で挟んでいます。
4層は表の生地と裏の生地が違ってきます。
また、6層もありダウンパックが2つ入っているので暖かいそうです。
風が通らないように後身頃だけ6層で
観測隊で使うような手法になっています。
2層だと傷がつくとそこから羽毛が出てしまいますがその代り軽いです。
6層は携帯性はないけども暖かさはあるなど
それぞれメリット・デメリットがあります。
クラスターさんのオリジナル商品
スーツの上から着るタイプで
ダウンというよりコートっぽいです。
これは「刺し子」という
元々は剣道着とか消防の火消し番などに使われてる生地でかなり強い綿です。
しかも撥水がかかっています。
これは生地だけが違って「カシミアウール」
肌触りが良く、大人な感じがします。
これがベースになって作られていて
生地が変わるだけで全然違う物が出来上がります。
一番のアイデア商品が
「ダウンブランケットトートバック」です。
バックとしても軽いですが
取り外せるので急に寒くなった時に
ひざ掛けやマフラー、ポンチョなど防寒具として使用できます。