ビンテージスウェットの聖地「吊り編み」工場見学
吊り編み機は糸を3本使用して編まれていきます。
ホコリが溜まらないように糸が斜めになっています。
パーカーを編んでいるところで
今見えているのは裏地になります。
薄いものは透けています。
機械がそれぞれ違い溝の手前で糸を回しているものだったり
奥で回しているものがあります。
この針はもうないんですか?
ドイツの方に10万本のストックはありますよ。
それが無くなったらもうないんですか?
無くなったら作ってくれます。
10万本の針を買おうと思ったら家が一軒建つぐらいの値段になり
針1本が300円ぐらいで1つの機械に1360本の針がついています。
今まで日本でもあったけど品質が違うそうです。
スイスの吊り編み機なのにドイツが針を作ってたんですか?
いえ、ドイツの針が一番良かったんです。
上から糸がきていろいろな部品を通って
溝の間に糸が入って編んでいくというアナログな編み方です。
ローラーが完全に密閉した状態だと糸切れてしまいます。
見た感じわからないがローラーがズレていて1点しか合ってない状態で回っています。
全部バラして掃除するのは月1くらいですか?
そんなにできないですね。
バラすときはあるんですか?
生地・編み方が変わったときにやりますね。
斜めに立て掛けてもホコリが付くのでたまにホコリを取ったりします。
ポリエステルの糸もありまた風合いが違ってきます。
この工場にある全ての機械を動かすのに動力は2機しかありません。
動力が限られるがそれ以外のローラーなどを活用しながら回します。
裏毛・パイル地・カノコなど様々な編み方ができます。
表がカノコで裏地がパイルor裏毛などの組み合わせもできます。
奥にある機械を作られました。
独学のプログラミングで指示を出して機械を動かしていきます。
こんなに薄いと糸の番手は細かいですか?
200番手です。
番手は数字が大きいほど細い糸で
1番手だとすごく太いんです。
大体スウェットは30番手くらいなので200番手はとても細いです。
とても細い糸で作るので透けています。