「廃業...Made in Japanの服はほんまに1.1%?」

日本製はついに1.1%。それでもJapan Made屋がメイドインジャパンを続ける理由
今回は少し真面目なお話です。
あまり明るいニュースではありませんが
Japan Made屋として今お伝えしておきたいことがあります。
「日本製は1.1%」というニュースを見ましたか?
最近
「国内アパレルの国産比率が1.1%になった」という記事が話題になっていました。
「本当にそんなに少ないの?」
「数字が大げさなんじゃない?」
そう思われる方もいるかもしれません。
そこで実際に経済産業省や日本繊維輸出組合などが公表しているデータを確認してみると
2022年時点で国内アパレル製品の輸入浸透率は98.5%。

引用:経済産業省

引用:経済産業省
つまり、日本製はわずか1.5%でした。
さらに直近では98.9%とも言われており
日本製は約1.1%。
決して誇張された数字ではなく
現実としてここまで減っているということです。
実際に取引していた工場も廃業しました
実は先月
長年お世話になっていた工場さんが廃業されました。
Tシャツやカットソーを裁断してくださっていた工場です。

何枚もの生地を重ねても
ほとんどズレることなく正確に裁断する。
長年積み重ねた経験と技術がなければできない
本当に職人技でした。
今回は工場名は伏せますが
後継者不足などが理由で廃業されることになりました。
実はこうしたことは今回だけではありません。
これまでにも何社もの工場が廃業されてきました。
Japan Made屋は現在40社ほどの工場さんとお付き合いがありますが
その中でも
「後継者がいない」
「続けたくても続けられない」
という話を聞くことが年々増えています。
なぜ工場は減っているのか?
様々な理由があります。
- 海外生産へのシフト
- デフレによる価格競争
- 人件費や物価の上昇
- 後継者不足
- 高齢化
特にアパレル業界では
70代になっても現役で働かれている職人さんが本当に多いです。
ですが
その年齢になってから後継者を育てようとしても簡単ではありません。
素晴らしい技術があっても
次へ受け継ぐことが難しい現状があります。
僕たちにできることは何か
僕が工場の経営を変えられるわけではありません。
できることは、とてもシンプルです。
仕事をお願いし続けること。
継続して仕事を依頼し
その工場でモノづくりが続けられる環境を少しでも作ること。
それしか僕にはできません。
だからJapan Made屋は
これからもできる限り日本の工場でものづくりを続けていきます。
修理を続ける理由もそこにあります
Japan Made屋では
バッグも洋服もアクセサリーも
修理できるものは修理をお受けしています。
もちろん内容によっては有償になる場合もありますが
「気に入って買っていただいたものを、できるだけ長く使ってほしい」
それが一番の想いです。
さらに修理には
もう一つ大きな意味があります。
例えば修理で
「この部分の縫製が少し弱かったですね」
ということが分かれば
その情報を工場さんへ共有し
「次回からここをもっと丈夫にしましょう」
という改善につながります。
そうして品質が少しずつ良くなり
より長く使える製品になっていきます。
定番商品を作り続ける理由
Japan Made屋では
同じ商品を長く販売し続けるものが多くあります。
実はこれにも理由があります。
昔、岐阜の工場さんへ伺った時に
「一生懸命作った服がセールになったり、廃棄されるのが本当に悲しい」
という言葉を聞きました。
その時に思いました。
「売れないのは工場のせいではなく、ブランド側の責任じゃないか。」
だから僕たちは
流行だけを追いかけるのではなく
長く愛用できる定番を作ろうと決めました。
納得できるまで何度もサンプルを作り直し
一度完成したら、その形を長く育てていく。
それがJapan Made屋のものづくりです。
1.1%でも、続ける意味がある
1990年頃
日本製の衣類は約50%ありました。
それが今では約1.1%。
数字だけ見ると、とても厳しい現実です。
それでも僕は
この数字が0.5%になっても、0.1%になっても
日本で作り続けられる限り続けたいと思っています。
もちろん
「どこで作っても品質が良ければいい」
という考え方もあります。
それも一つの価値観です。
でも僕は
日本の職人さんの技術や想いを次の世代へ残したい。
だからこれからも変わらず
メイドインジャパンにこだわり続けます。
最後に
今回のお話は少し真面目な内容でした。
ですが
「日本製が1.1%になった」というニュースをきっかけに
実際に現場で起きていることをお伝えしたいと思いました。
皆さんに商品を選んでいただくことが
日本の工場を支え
職人さんの仕事につながります。
そして
その商品を長く大切に使っていただくことも
未来のものづくりにつながります。
Japan Made屋はこれからも
修理をしながら、長く愛用できる製品を作り
日本のものづくりを少しでも未来へつないでいきます。
これからも応援していただけたら嬉しいです。
